投資には様々な用語が飛び交います。用語を知っておけば投資関連の記事をスムーズに読めますし、投資方針を決めるときにも役に立ちます。
他の人と投資の話をするときにも、いちいち意味を調べなくて大丈夫になります。
そこでこの記事では、投資のときによく使われる用語を紹介していきます。
難しい用語もあるかもしれませんが、知っておくと役に立つのでぜひ覚えてください。
目標とする指数を上回るような投資成績を目指す投資スタイルのことをアクティブ運用と言います。
株式投資においては、日経平均株価やTOPIX等の指数が目標とされます。
値が上がりそうな投資対象を選んで積極的に運用を行うため、投資家の腕が問われる運用スタイルです。
ファンドマネージャーなどにアクティブ運用を依頼すると、高めの運用管理手数料を請求されることがあります。
資産を保有することで得られる利益です。金融機関に預貯金して得られる利子、債券を保有して得られる利息、株式を保有して得られる配当などがこれにあたります。
家賃収入を得るタイプの不動産投資は、賃貸物件という資産を保有することで得られる利益を狙うものなので、インカムゲインを狙った投資といえます。
保有が条件なので、長期的な視点で行うタイプの投資になります。
市場の動向を表す指標のことです。日本人に馴染み深いのは「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」でしょう。
アメリカの市場を見るインデックスには、「ダウ平均株価」や「NASDAQ総合指数」があり、毎日ニュースで報道されています。
インデックスは株式投資でよく使われますが、為替市場や先物市場に向けたインデックスもあります。
また、株式向けのインデックスであっても、株式市場以外に影響をもたらすので、投資家にはインデックスのチェックが欠かせません。
株式や債券などを前もって指定した期日に前もって定めた価格で売買する「権利」を取引することです。
買う権利をやり取りする「コール・オプション」と、売る権利を取引するの「プット・オプション」があります。
対象物の価格が上がる前に買う権利(コール・オプション)を購入しておき、価格が上がってからコール・オプションを売却すれば利益を得られます。
プット・オプションは反対に、価格が下がると予想してプット・オプションを買っておき、価格が下がったら売り払って利益を得ます。
投資対象の国に内在する経済的または政治的なリスクのことです。その国に対する信用度ともいえます。
投資した国の政策が変わったり、暴動が起きたりするとその国の株式市場や為替市場が大きく変動するため、政情が不安定な国に投資する際には注意が必要です。
インカムゲインが資産の保有による収益なのに対して、キャピタルゲインは自分の資産を売って得る収益です。
株式を売り買いして得た利益や、安く買った不動産を高く売って得た利益はキャピタルゲインに分類されます。
過去の値動きを統計的に分析し、未来の値動きを予想することをテクニカル分析と呼びます。
テクニカル指標は、テクニカル分析を行うための指標です。一目均衡表などは、テクニカル分析を行うための指標としてよく用いられます。
定期的に一定額を継続的に買い続ける投資スタイルのことです。
例えば株を毎月1万円ずつ買い付ければ、株価が高いときは買える株式の数が少なくなり、株価が安いときは多くの株を買うことができます。
このようにすれば1株当たりの平均購入コストが自動的に低減化されます。
株式や為替への投資に対してよく使われますが、金(ゴールド)への投資にも用いられます。
相場全体またはその投資対象がはっきりと上昇局面、または下降局面にある状態です。
「この銘柄は上昇トレンドにある」「いまの市場は上昇トレンドだ」などのように使います。
アクティブ運用とは対照的に、目標とするインデックスと連動するような運用をする投資スタイルです。日経平均株価やTOPIXに連動するようにするケースがよく見られます。
インデックスが上昇局面でも下降局面でも、それに追従するような動きを目指すので、ある程度システム的に投資ができます。
ファンドマネージャーに依頼しても安い手数料で済むことが多いです。
経済成長率、物価上昇率、国際収支、失業率など、経済の基礎的な状態のことです。例えば失業率が上がると、ファンダメンタルズ的には不安材料となります。
経済の基礎的状態とはいえ、例えば政権が変わるような政治的な要素、戦争が始まるなど軍事的な要素、災害が起こるなど自然的な要素などもファンダメンタルズに含まれます。
これらもいずれは経済に影響を与えるからです。
国家だけでなく、企業を評価するときにも用いられます。その場合は企業の売上や純利益、人事の交代などが考慮されます。
相場が上昇局面または下降局面などはっきりした方向性を持たず、一定の範囲内で推移している状態をいいます。
ボックスの上限に行くと価格が下がり、下限に近づくと価格が上がるということを繰り返すのが特徴です。
上限または下限を突き破ると、その方向に弾みがついてトレンドが形成されることがあります。
投資対象の組み合わせです。分散投資をする時に重視されます。
ハイリスクハイリターンの商品とローリスクローリターンの商品を組み合わせて、リスクを低減化することが目的です。
価格の変動幅のことです。価格が大きく上がったり下がったりする状態を「ボラティリティが大きい」、価格があまり動かない状態を「ボラティリティが小さい」といいます。
例えば1株100円の銘柄の株価が101円になった場合、ボラティリティは1%に過ぎません。しかし1株10円の銘柄の株価が11円になると、ボラティリティは10%になります。
同じように1円変動しても、元の価格によってボラティリティは変わるのでご注意ください。
一見わかりづらい用語であっても、文脈や使い方がわかれば案外わかるようになります。
覚えた用語を自分で使ってみると理解が深まることもあるので、他人に用語を説明してみるのもおすすめです。