シノケン

アパート経営に興味を持っている方などから注目を集めているシノケン。その実態を解説します。

シノケンの概要

シノケングループは、1990年に創業した資産づくりをサポートする企業です。「土地がなくても、自己資金が少なくてもアパート経営はできる」を掲げて、資産づくりを目的としたアパート経営を提案しています。

シノケングループの中で投資用不動産の販売を手掛けているのがシノケンハーモニーです。シノケンハーモニーの特徴は、入居者に喜ばれるデザイナーズマンションを頭金0円で購入できること。しかも、追加担保、連帯保証人は不要です。有利な条件で不動産投資を始められる理由は、2018年上半期首都圏投資用マンション供給戸数1位などの実績により、金融機関と良好な関係を築いているから。自己資金が少ない方でも、不動産投資を始められます。

シノケンで問題になった二重契約とは?

頭金0円であれば、今すぐ不動産投資を始めたいと考えた方がいるかもしれませんね。気持ちはわかりますが、少しだけ注意しましょう。週刊新潮で、二重契約で頭金0円を実現している可能性が指摘されているからです。具体的な二重契約の内容は次の通りです。

金融機関は、担保価値と個人の属性をもとに融資額を決定します。通常の融資額は担保価値の7割~9割程度です。つまり、1億円の物件であれば7000万円から9000万円程度が融資額となります。シノケンハーモニーは、顧客と契約を結び銀行が融資を決定した後、不足分を値引きして最初の契約とは別の合意書を作成することで頭金0円を実現している可能性があるといわれています。

二重契約の問題点は、値引きにより担保価値が下がること。値引きの事実を金融機関に伝えていない場合、不正融資に該当する可能性があります。

シノケンハーモニーは100%ローンに対応している金融機関と提携している、値引きを提案した場合も二重契約には該当しないとコメントしていますが、そのスタイルに疑いの目が向けられています。

シノケンのメリット

二重契約が問題視されているシノケンハーモニーですが、現在でも多くの方が利用しています。多くの方が利用する理由は、次のメリットなどがあるからです。

最初のメリットとして挙げられるのが、魅力的な物件を取り扱っていること。シノケンハーモニーは、好立地とハイグレードな設備を兼ね備えた都心のデザイナーズマンションを中心に扱っています。入居者目線で企画・開発された物件を購入できる点は大きな魅力です。

次のメリットとして挙げられるのが、賃貸管理業務を一括代行してくれること。入居者募集から原状回復工事まで行なってくれるので、忙しい方でも気軽に不動産投資を始められます。この点も人気を集める秘密です。

以上のほかでは、ジャスダック上場企業のグループ会社という点もメリットとして挙げられます。契約後、分譲会社が倒産するなどのリスクが低いので、安心して不動産投資を始められます。

シノケンのデメリット

シノケンハーモニーに興味をお持ちの方は、次のデメリットなどにも注意してください。

最初に注意したいデメリットは、二重契約の疑いがあることです。シノケンハーモニーは否定していますが、疑いの目を向けられていたことは事実です。契約時などにこの点を確認するほうがよいかもしれません。

頭金0円のデメリットも理解しておきたいポイントです。一見するとメリットばかりのように見えますが、必ずしもそうとは言い切れません。頭金0円だと融資額が大きくなるので金利も増えます。計画通り家賃収入を得られないと、月々の収益がマイナスになる可能性が高くなります。空室リスクを回避するため35年のサブリースシステムを用意していますが、35年は最長の場合です。ローン返済期間と家賃保証期間が同じになるとは限りません。この点も契約時に確認したいポイントです。

シノケンに興味をお持ちの方は、以上のデメリットなどを理解したうえで検討を進めましょう。

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