みんなで大家さん

怪しいという口コミ評判のあるみんなで大家さんの実態を調査しました。

目次

怪しい?みんなで大家さんの実態とは

不動産投資商品の「みんなで大家さん」は、多くの投資家が資金を持ち寄り、想定利回りの大きい商業施設や集合住宅の共同オーナーになるという投資商品です。

比較的安定して借り手がつく、賃料が高めの物件に絞ってオーナーを募集。その物件で得た賃料を、オーナー全員で配分するというシステムです。

これには、自分ひとりで物件オーナーになるよりも、リスクが少なく、また管理の手間もいらないというメリットがあります。

そんな「みんなで大家さん」に関する怪しい噂や悪評に関して詳しく調査してみました。

「みんなで大家さん」にまつわる怪しい噂・悪評の実態

株式や債券など、すでに市民権を得たもの以外は、どんな金融商品でも様々な噂が流れてくるものです。「みんなで大家さん」も例外ではなく、以下のような噂がネット上では見られます。

①「分配金の支払いが行なわれてないらしい」

この噂は、まったくの間違いです。公式HPを見ると一目瞭然で、過去にリリースされた商品は、すべて分配金の支払いが行なわれていると書かれています。発売前の目標利回りを下回ったものもないようで、この点から考えると健全な金融商品と評価できます。

噂の根拠の一つには、元本の安全性が確保されていながら5~7%の高利回りというのは不自然、という思い込みがあるようです。ちなみに不動産私募ファンドの利回りが高いのは一般的で、中には10%以上の利回りを謳った商品もあるので、特段不自然なことではありません。

②「みんなで大家さんは詐欺が発覚して業務停止になったらしい」

この噂、半分事実で半分がウソのようです。事実、「みんなで大家さん」は、2012年に行政処分として一時的な業務停止となりました。しかし、行政処分の理由は、『詐欺』ではありません。「物件ごとに行うべき収支報告を、全物件トータルで行なった」、「登記上の家屋番号に表記上のミスがあった」、「会計処理のもととなる法律について、行政側と会社側との間に認識の相違があった(不動産特定共同事業法か法人税法か)」などといった、事務上の不手際が理由です。

もちろんこれらの不手際は、会社としてあってはならないことです。しかし、噂にあるような「顧客を欺く意図があり業務停止となった」という解釈は、明白なウソであることが分かります。

私募ファンドであることのメリット

投資家にとって収益性は大事な要素ですが、一般に収益性の高い金融商品はリスクが高いとされます。もっとも理想的な金融商品は、「収益性が高くリスクが低いもの」ですが、市場に上場されている商品は不特定多数の投資家を対象としているため、残念ながらすべての商品がハイリスクと言わざるを得ません。そして、不動産投資信託J-REITも上場商品であるため、仮に高い利回り実績を持っていたとしても、元本は日々激しく変動しています。

一方、「みんなで大家さん」をはじめとする私募ファンドは、少人数の確定した投資家から出資を募り、特定の不動産に特化したファンド。そのため、不特定多数の売買に晒されることもなく元本は安定的です。もちろん、家賃収入の下落などの元本をおびやかすような要素がないわけではありませんが、実際には決まった償還期限内で家賃に大幅な変動は起こりにくいと考えられます。

加えて、私募ファンドは「分配金が高い」として知られるJ-REITよりも高い分配金であることが普通。中には10%を超えるファンドさえあります。

もちろん、あからさまな高利を特徴としている私募ファンドは怪しいと疑うべきですが、「みんなで大家さん」は5~7.5%と現実的な範囲での運営をしています。

そういった面から、「みんなで大家さん」は健全と言えるでしょう。

運営母体はどういう会社か?

「みんなで大家さん」を販売する都市綜研インベストファンド株式会社は、不動産事業で実績のある共生バンクグループに属する一社です。

共生バンクグループは、「みんなで大家さん」だけではなく、ホテル事業(従業員の労務管理や財務管理などの提案)や、シニア事業(高齢者の自立生活を支援する生活支援付きマンションなどの運営)なども行なっている事業グループ。ステークホルダーとのWin-Winの関係を築いていく不動産グループとして、日本の経済発展に貢献しているそうです。

運営会社が主に扱っている商品

主な商品の一例を見てみましょう。

みんなで大家さん 30号

  • 想定利回り7.0%
  • 埼玉県熊谷市にある「キングアンバサダーホテル熊谷」が対象物件。非常に好立地に建てられていて、結婚式場を核とする複合バンケット施設となります。

みんなで大家さんファーム1号

  • 想定利回り7.1%
  • 南九州市川辺町にある「青果熟成加工物流センター」が対象物件。純国産バナナの生産を行なっている農業法人施設で、純国産バナナは各種メディア類でも注目されています。

みんなで大家さんファーム2号

  • 想定利回り7.0%
  • 鹿児島県南九州市川辺町にある「純国産バナナ・青果生産加工流通施設」が対象物件。特許技術「凍結解凍覚醒法」を用いてバナナを生産している施設です。

みんなで大家さんファーム3号

  • 想定利回り7.0%
  • 鹿児島県奄美市住用町にある「奄美青果熟成加工物流センター」が対象物件。純国産無農薬バナナを生産している施設で、特許技術を用いることでバナナの国産化に成功しました。

みんなで大家さん伊勢

  • 想定利回り7.0%
  • 三重県伊勢市二見町にある「伊勢・安土桃山文化村施設(劇場・奉行所)」が対象物件。戦国時代を再現したテーマパークであり、伊勢・安土桃山文化村の一部の施設を対象不動産として運用を行ないます。種別は劇場・待合所・機械室です。

みんなで大家さん伊勢Ⅱ

  • 想定利回り7.0%
  • 三重県伊勢市二見町にある「伊勢安土桃山文化村施設」が対象物件。施設内に世界初となる「忍者アカデミー」の設立を計画しています。種別は映画館 他です。

みんなで大家さん伊勢Ⅲ

  • 想定利回り7.0%
  • 三重県伊勢市二見町にある「伊勢・安土桃山城下街」が対象物件。伊勢・安土桃山城下街の一部を対象不動産としていて、種別は劇場 他です。

みんなで大家さんの公式サイトで詳しい商品情報を見る

みんなで大家さんの商品の特徴と運用実績

みんなで大家さんは様々な投資商品を取り扱っているのですが、特徴的な商品についてみていきましょう。

みんなで大家さんファームとは?

ファームという名前がついていることからもわかるとおり、農園関係の商品となっています。例えば、みんなで大家さんファーム1号についてみていくと、普通のバナナの1.5 倍以上も甘いといわれている純国産バナナを生産する施設に投資する商品です。

大手デパートでは完売になるほどの商品ということもあり、需要も期待できますね。バナナといえば南国に育つもの。日本で育てることは非常に難しいのですが、独自の特許技術によりそれを可能としました。

商品としては、収穫したバナナの熟成、梱包・出荷といった作業を行なっている施設を農業法人に賃貸し、そこで得られた賃料を配分するものとなっています。その後、ファーム2号も始まりました。こちらも純国産バナナに関する投資です。

奇跡の純国産バナナとして知られているもので、このバナナを活用する農業法人から得られる賃料を分配する商品となっています。テナントとなっているのは農業法人なのですが、6 次産業を計画していて、様々な加工品として活用しているのです。

最後にみんなで大家さんファーム3号も始まっていて、こちらも純国産無農薬バナナ関係の商品となります。施設を農業法人に賃貸し、そこで得られた賃料を分配する形です。

みんなで大家さん伊勢とは?

三重県伊勢市内にある戦国時代を再現したテーマパークに関する投資商品となっています。もともと、平成5年に建てられ、開村から23周年を迎えました。

売電事業を行なっている施設でもあり、駐車場の一部に大型の太陽光パネルを設置しています。

車で10分ほどの距離に伊勢神宮があることからも集客力がある土地だといえるでしょう。商品としては、一部の施設を対象不動産にし、そこで得られた賃貸収入を分配する仕組みとなっています。

こちらはもともと3期に分け販売することが決まっていました。みんなで大家さん伊勢としては劇場・待合所・機械室に関する商品となっていますが、みんなで大家さん伊勢Ⅱは映画館などに関する商品です。第二期のリニューアルに関しては、忍者アカデミーの設立を計画しました。他にもアスレチック施設を計画するなどリニューアルが行われます。

みんなで大家さん伊勢Ⅲに関しては、劇場に関する商品です。伊勢・安土桃山城下街の一部を対象不動産としていて、そこから得られる賃貸利益を分配する商品となっています。美食専門店街を基本としたエリアで、重要が見込めるでしょう。

不動産オーナーになるのとどのようなことが違う?

みんなで大家さんのようにみんなで共同で出資をするのではなく、個人で不動産オーナーになることを検討している方もいるのではないでしょうか。ですが、不動産のコーナーになるのは簡単なことではありません。

なんといっても大変なのが、管理が面倒だということ。ただ入居者を見つければそれで終わりではなく、集金や、住民の間で起きたトラブルなどの対応もしなければならないからです。

管理にはかなり手間がかかるものだと思っておきましょう。

また、個人で不動産を購入しようと思ったら初期投資が高額であるため、初めから大きな借金を抱えるリスクがあります。専門的な知識がないと優良物件を見極めるのでさえ大変なことですよね。

他にも現金化がしにくかったり、不動産の価格変動の影響を大きく受けるといった心配があります。

一方で、みんなで大家さんはこういった問題をすべて解決した商品だといえるでしょう。実際に不動産オーナーになってみたもののうまくいかず辞めてしまったという方の中にもみんなで大家さんに挑戦している方がいるので、不動産オーナーの管理のしにくさなどにうんざりしている方もみんなで大家さんなら検討しやすいのではないでしょうか。

管理を任せできるメリットは多い

みんなで大家さんのように、自分が1つの不動産のオーナーになるのではなく、管理をおまかせできるメリットについてみていきましょう。

大きなメリットとして挙げられるのが、賃借人の募集を自分で行なう必要がないという点です。

借りる人を探すならインターネットに広告を出せば良いだけでは?と考える方もいるかもしれませんが、実際になかなかうまくいかず、空室が目立ってしまっている不動産もたくさんありますよね。
当然ながらその間の家賃収入は得られないことになってしまいますが、みんなで大家さんなら管理をすべてお任せできるので、そういった心配もありません。

また、トラブル発生時に専門的な知識がないとスムーズに、そして穏やかに解決することはできませんがみんなで大家さんは実績のある会社ということもあり、すべて安心してお任せできます。

対象となる不動産の評価が高い

みんなで大家さんでは実に様々な種類の商品があります。例えば、人気の地域に建てられていて重要の高いアクセスが便利な商業ビルや、駅前ビル。
他にも結婚式場なども入っている複合型のバンケット施設など。

やはり、魅力的な商品を展開できなければ、利益は出てきません。みんなで大家さんなら最良な物件を選別し、利益の出る商品を取り扱っているので、安定した分配金を期待することができるでしょう。

銀行預金に比べてはるかに利回りが高い

できるだけ堅実にお金を増やしたいと考えている方から一番選ばれているのが銀行預金です。ですが、今の時代、銀行に預けていてもかなりの高額を預けでもしない限り、ほとんど増えません。

それもそのはず、金利が高いと言われているインターネット銀行でさえ0.02%や0.120%となっているのです。これでは、いくら預けてもほとんど資産を増やす働きはないことがわかりますよね。

一方でみんなで大家さんの場合は利回りが低いものでも6.0%、高いものだと7.5%となっています。銀行に預けているのに全く増えないと悩んでいる方も検討してみましょう。

運用実績は?

気になる運用実績についてもいくつかみていきましょう。第1回~第3回についてご紹介します。

みんなで大家さんファーム1号

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分配期 運用期間 運用日数 利益分配金/口 分配率
第1回 平成30年3月1日~平成30年4月30日 61日 9,444円 7.10%
第2回 平成30年5月1日~平成30年6月30日 61日 9,444円 7.10%
第3回 平成30年7月1日~平成30年8月31日 62日 9,598円 7.10%

(※2019年2月時点)

みんなで大家さん伊勢Ⅱ

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分配期 運用期間 運用日数 利益分配金/口 分配率
第1回 平成29年8月1日~平成29年9月30日 61日 9,311円 7.00%
第2回 平成29年10月1日~平成29年11月30日 61日 9,311円 7.00%
第3回 平成29年12月1日~平成30年1月31日 62日 9,464円 7.00%

(※2019年2月時点)

みんなで大家さん30号

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分配期 運用期間 運用日数 利益分配金/口 分配率
第1回 平成29年6月1日~平成29年6月30日 30日 4,579円 7.00%
第2回 平成29年7月1日~平成29年8月31日 62日 9,464円 7.00%
第3回 平成29年9月1日~平成29年10月31日 61日 9,311円 7.00%

(※2019年2月時点)

みんなで大家さん29号

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分配期 運用期間 運用日数 利益分配金/口 分配率
第1回 平成29年4月1日~平成29年5月31日 61日 8,247円 6.20%
第2回 平成29年6月1日~平成29年7月31日 61日 8,247円 6.20%
第3回 平成29年8月1日~平成29年9月30日 61日 8,247円 6.20%

(※2019年2月時点)

みんなで大家さん28号

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分配期 運用期間 運用日数 利益分配金/口 分配率
第1回 平成29年3月1日~平成29年4月30日 61日 8,247円 6.20%
第2回 平成29年5月1日~平成29年6月30日 61日 8,247円 6.20%
第3回 平成29年7月1日~平成29年8月31日 62日 8,382円 6.20%

(※2019年2月時点)

商品説明会に参加してみるのもおすすめ

みんなで大家さんの商品詳細について知りたいと考えている方は、説明会に参加してみてはどうでしょうか。商品説明会は東京のほか、大阪でも開催されています。

直接話を聞くことができるので、わからないことがあったり、気になることがあった時には話を聞きにいってみるのがおすすめ。

1組約60分の完全予約制となっているので、しっかり時間をとって話を聞いてみたいと思っている方にもぴったりですね。希望の時間を選んで予約を取ることができます。参加費用は無料となっているので気軽に参加できるでしょう。

過去に行なわれた説明会の詳細についてみていきましょう。

▽横にスライドできます。

開催日 時間 説明会種類 開催地 開催場所
2019/03/30(土) 10:00~12:00 セミナー 東京 東京本社
2019/03/28(木) 11:00・15:00・18:00 個別商品説明会 東京 東京本社
2019/03/27(水) 11:00・15:00・18:00 個別商品説明会 大阪 大阪本社
2019/03/20(水) 11:00・15:00・18:00 個別商品説明会 大阪 大阪本社
2019/03/19(火) 11:00・15:00・18:00 個別商品説明会 東京 東京本社

基本的に大阪と東京で同日、または1日から2日ほどずらした形で説明会が行なわれているので、東京のほうがアクセスしやすい方も、大阪の方が都合が良い方も検討しやすいでしょう。

なお、申し込み受付時間はいずれの場合も平日9:00~17:00となっており、土・日・祝は休みです。開催地は次の通りとなっています。

東京

住所:東京都千代田区麹町5丁目3番地 第7秋山ビルディング5階
アクセス:JR中央線 四ッ谷駅より徒歩5分

大阪

住所:大阪府大阪市北区堂島1-1-5 関電不動産梅田新道ビル12階(旧名称:ザイマックス梅田新道ビル)
アクセス:京阪中之島線「大江橋駅」5番出口から徒歩3分
JR東西線「北新地駅」11-43番出口から徒歩7分

説明会の種類は2種類

説明会は、大きく分けてセミナーと個別商品説明会の2種類が開催されています。

開催頻度としては個別商品説明会の方が多く、セミナーは1ヶ月に1回ほどの開催です。
セミナーでは、みんなで大家さんで扱っている商品をより詳しく理解するための商品セミナーが行なわれます。

具体的にどのような仕組み、法律の商品なのか、どのような対象不動産なのかなどについて知れるだけでなく、商品誕生の裏話なども聞けるので、気になる方は足を運んでみてはどうでしょうか。

不定期でWEBセミナーも開催

不定期ではありますが、インターネット上から参加できるWEBセミナーも行なっています。実際に商品説明会やセミナーに足を運んでみたいと思っているものの、どうしても都合が合わなかったり、東京や大阪が遠くて検討さえできない方もいるのではないでしょうか。

そういった方におすすめなのがWEBセミナーです。約1時間程度のセミナーとなっていて、開催情報についてはホームページの方で告知がされます。
インターネットでセミナーが受けられるというメリットを活かし、定員はなしとなっているので、人が多くて定員が埋まってしまったといった心配もありません。

講師となるのは、本社の社員、または都市綜研インベストファンド社員なので、細やかな説明が期待できるでしょう。

予約フォームを通して申し込みをすると、返信メールでセミナー専用のURLが送られてくるので、あとはそのページに移動して視聴するだけ。 次回の開催情報などは現在確認できませんが、気になる方は直接問い合わせをしてみてはどうでしょうか。

みんなで大家さんの概要

  • 事業開始:2007年
  • 1口:100万円~
  • 運用年数:3年
  • 途中解約:可能
  • 想定利回り:年利6%
  • 過去元本割れの有無:無
  • 安定性:配当金の元となる賃貸料金は、月々の支出のうち優先順位が高く、固定費であるため安定した収入が見込める。
    また、優先劣後方式を採用しているため、想定収入が20%までなら減っても出資金は保証される。
  • メリット:安定運用で高配当、手間もかからない
  • デメリット:配当が雑所得扱いになるので、節税対策には不向き

みんなで大家さんの公式サイトで詳しい商品情報を見る

みんなで大家さんは「不動産小口化商品」という許可制の投資商品

みんなで大家さんが扱っているのは、一般的な不動産業者の売買物件や、J-REITのような不動産投資信託とは違う、「不動産小口化商品」です。不動産小口化商品の信頼性や、事業要件について解説していきます。

不動産小口化商品とは

「不動産小口化商品」を簡単にいうと、「少額の投資で大きな不動産の共同オーナーになり、家賃収入をもらう」という投資商品です。

ひとつの不動産の所有権を小さく切り分けて複数で所有する

不動産小口化商品では、名前のとおり不動産の権利を小口化し、投資できるようにしています。たとえば、都内の駅前にある3億円のテナントビルを100口に小口化した場合、1口あたりの金額は300万円です。投資をすることで、テナントビルの所有権を口数の数に応じて所有することができます。

通常の不動産投資とはなにが違うのか

いわゆる通常の不動産投資、不動産業者をつうじて不動産を売買する投資方法と違うのは、「不動産を丸ごと購入する必要がない」という点です。

通常の不動産投資も不動産小口化商品も、実物として存在する不動産を取得する、という点では共通しています。ただ、通常の不動産投資では、建物なら丸ごと一棟、部屋なら丸ごと一室という単位でしか売買することはできません。

しかし、不動産小口化商品は建物一棟、部屋一室の権利を細分化して投資商品として販売することができるため、手持ちの資金では手が出せないような好条件の不動産にも気軽に投資することができるのです。

J-REIT(不動産投資信託)との違いは?

J-REITは、厳密にいうと不動産そのものに投資しているわけではありません。平たく説明すると、不動産に投資して収益を上げようとしている事業者に投資して、彼らの投資がうまくいった場合にリターンをもらうという投資商品なのです。

一方、不動産小口化商品は実際の不動産に投資することになるため、借り主さえ確保できれば、家賃収入の分配という形で、安定したリターンを得ることができます。

不動産小口化商品を扱うために必要な許可とは

不動産小口化商品は、大規模な不動産、高額な不動産を小口化することで、多くの人が投資できるようにした投資商品です。 家賃収入を利益の基礎とするため、投資商品のなかでは安定感があります。株式やJ-REITのように市場が開かれていないことから、投資家の意思しだいで投資の利益が乱高下するリスクも高くはありません。

そして、さらに重要なのが、不動産小口化商品は許可制の投資商品だということです。

不動産特定共同事業法をクリアしないと事業を行うことができない

不動産特定共同事業法は、1995年、平成7年に制定されました。バブルの崩壊とともに、不動産小口化商品を扱っていた実力のない業者が多数倒産し、混乱が起きたことを踏まえて、不動産小口化商品の取り扱いは許可制になったのです。不動産小口化商品では、投資商品の性質上、一等地のテナントや賃貸マンションなど、価格の高い大型不動産を扱うことが多くなるため、「不動産特定共同事業法」の許可を得るための条件は、とても厳しいものになっています。

不動産特定共同事業になるための条件

代表的な許可条件は、

  • 資本金1億円以上の法人で、宅地建物取引業者であること
  • 純資本の金額が、資本か出資額の9割を越えていること
  • 事務所ごとに「業務管理者」を置くこと

です。

ほかにも、契約の約款に法的な問題がないこと、年に一度事業報告書を提出してチェックを受けることなど、さまざまな条件が課されています。調査したところ、みんなで大家さんは不動産特定共同事業法の条件をクリアし、許可を得ていました。

詳しくは、国土交通省のホームページにある、「不動産特定共同事業者許可一覧」(http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000263.html)で確認可能です。

行政からの許可を得てビジネスをしていることを考えれば、みんなで大家さんが販売している不動産小口化商品の信頼性が高いことがわかります。

みんなで大家さんの元本の安全性について解説

みんなで大家さんのリスクはどうなのでしょうか?みんなで大家さんの元本保証や元本の安全性を解説します。さらに、元本の安全性を保つためにどのような仕組みをとっているのかも紹介します。

元本保証や元本の安全性について

みんなで大家さんの元本保証についてですが、元本保証はありません。出資法によって元本保証は禁止されているのです。しかし優先劣後システムを取り入れていて、元本の安全性が高く保たれています。

優先劣後システムとは?

優先劣後システムとは、投資家への元本の返却や利払いの支払いに優先順位をつけることです。
通常、対象不動産が元本割れをおこすと、出資者が売却損をこうむります。しかし優先劣後システムでは、優先権のある投資家に優先的に償還金が支払われ、劣位の投資家は損益分をこうむります。つまり優先権のある投資家は元本割れしても、損益分をこうむる可能性は低くなるのです。
もちろんそれでは劣後の投資家は、投資する価値がなくなってしまいます。劣後の投資家は利益が発生した時にそのリスクに応じた配当を受け取ることができるのです。
優位性の高い投資家はローリスク・ローリターンで安定性が高くなり、劣後の投資家はハイリスク・ハイリターンとなるのです。

みんなで大家さんは出資者が優位に

みんなで大家さんは出資者を元本割れから守るために出資者に優位性を与えています。みんなで大家さん販売株式会社が劣後となります。
例えば、出資した不動産の賃料が下がったとしましょう。本来であれば出資者に損失がおきます。しかしみんなで大家さんの場合、出資者を優位にしていますので出資者が損失をこうむる可能性は低くなります。
みんなで大家さん販売株式会社が出資の範囲以内、20%まで負担してくれます。つまり20%までの損失であれば出資者が不利益をこうむる可能性はないのです。

優先劣後システムの注意点

優先劣後システムを採用しているみんなで大家さんでは、出資者はローリスク・ローリターンになります。ですから仮に不動産が高く売却されて利益が発生したとしても出資者に還元されません。みんなで大家さんは安定した収益を望む人に良い投資商品といえるでしょう。

賃貸利益を評価算定額に用いる

みんなで大家さんの元本の安全性を高めている別の要因は賃貸利益を評価算定額に用いていることです。
不動産そのものの価値は上昇したり下落したりします。それに比べ賃料は変動が少ないです。みんなで大家さんは賃料に関係する賃貸利益を評価算定額に使っていますので元本の安全性が高く保たれています。

賃貸利益の平均値を採用

みんなで大家さんでは、評価算定額に賃貸利益を使っている訳ですが、さらに安定性を高めるために事業運用が始まった日からすでに来た直前の評価基準日の平均値を用います。
例えば、3年の運用で賃貸利益が3年目に60%減少したとしても、年平均賃貸利益を3年間にすると、優先劣後システムも働き、元本は確保されます。

利益分配金が年6回受け取れる

利益分配金が年6回受け取れるのも安心できる要素の1つです。利益分配金は1・3・5・7・9・11月の1日から翌月末までです。利益分配金が分配される日は計算期間の2か月後の末です。また、出資開始日から最初の計算期間末までの分は日割り計算されます。

不動産へのこだわり

みんなで大家さんの出資対象となっている不動産は賃料が安定してとれるように、不動産選びにこだわっています。商業施設は事業計画を行ない、設備投資も行ないます。ですから頻繁に退去が発生することが少なくなります。
大型賃貸マンションの場合も大型賃貸マンションをまるまる借上げするマスターリースをする会社がいる場合があり、リスクはその分減ります。

みんなで大家さんに投資している人の声

ここでは、「みんなで大家さん」に投資をしている方々の口コミを掲載しています。

自分にぴったりと感じて始めた人の口コミ

ローリスクで始めやすいのが魅力
証券会社で様々な金融商品に投資してきましたが、振り返ってみれば、リスクが高いのに資産はそんなに増えていないという現実がありました。そこで新しい金融商品を探していたところ、みんなで大家さんに出会いました。家賃収入の下落というリスクはあるものの、全体的にはローリスクの金融商品であると納得し、出資を決めました。分配を心待ちにしています。

まずはお試しから始めました。安定した利益配分に満足!
他銀行に預けておいてもそれほど金利はつかないし、少額でも始められるのでお試しのつもりでした。家業が苦しい時にも、安定して利益配分があるのでうれしいです。このまま安定して配当が受けられるなら、追加での購入も検討しています。

求めていた内容に合致した商品。利回りの高さが魅力です
インターネットで検索して「みんなで大家さん」を知りました。まさに私のニーズにピッタリの商品だったので出資を決めました。もっとも大きな決め手は、この超低金利時代における6%という利回りですね。家賃収入が確定しているとのことなので、安全性の高い金融商品だと思います。

初心者から始めた人の口コミ

定期的に入ってくる分配金が楽しみです。
初心者でもできそうな資産運用を考えていたところ、「みんなで大家さん」と出会いました。駅に近いビルを一括借り上げしているということを知り、ここなら安定して運用できるのではと直感。現在は運用中ですが、2~3ヶ月に1回ほど分配金が入ってきます。お小遣いみたいで楽しいですね。

初心者からのスタートでも安心。セミナーもわかりやすかったです
これまで資産運用を行ったことがなく、基本的な知識さえありませんでした。そのため、うまく運用ができるのか不安に感じていたのですが、セミナーに参加したところ、難しい知識は必要ないとのことだったので安心してスタート。定期的に分配金が入ってきて嬉しいです。

細かい知識がなくても始められるから検討しやすかったです
「みんなで大家さん」というユニークな名前に惹かれて、色々調べてみました。難しい知識も必要なく、ほかの投資商品とは違って投資家の手腕なども必要ないことから、定期預金のような感覚で出資してみました。今までの運用が順調という点も安心できる材料ですね。隔月の分配金が楽しみです。

安心に関する口コミ

気になることは電話でしっかりサポートしてくれるから始めやすい
わからないことがいろいろあり、電話で質問をしました。ひとつひとつの質問に丁寧に答えてもらえたので、安心して検討できた商品です。サポート体制がしっかりしているのは嬉しいですね。初心者にも向いていると思います。

困ったことがあった時に丁寧迅速に対応してもらえるのはいいですね
まずは1口出資してみて、それが順調なら追加して出資しようと考えています。仕事柄、早い時間や遅い時間にお電話を差し上げることもあるのですが、スタッフの方が快く丁寧に対応してくださいます。きっと、何らかのトラブルが生じても、丁寧に迅速に対応していただけるだろうという安心感があります。

パンフレットをみるだけでよくわかる商品!
不動産投資のことなど全然わからなかった私ですが、パンフレットがとても分かりやすくて、当初抱いていた不安が解消しました。電話をするといつも対応が丁寧。無理な勧誘をしてくることもありませんので、好感の持てる業者さんです。高配当を楽しみにしています。

ローリスクの商品とて大満足。セミナーも安心材料になりました
将来を考えると、少しでもリスクが少なくて着実に資産を増やせる運用商品があれば、と考えていました。株やFXも一時は考えましたが、やはりハイリスクな商品には手を出すことができませんでした。そんなときにネットで「みんなで大家さん」を知り、セミナーに参加。利回りが良すぎるように感じ、最初は「怪しい商品では?」と思いましたが、セミナーの担当者の方が丁寧に説明してくださり、不安が解消されました。堅実なリスクマネジメント、出資後の運用レポートなどもしっかりしていたため出資を決意。今後も運用資金を追加していきたいと考えています。

元本の保全体制がしっかりしていそうで安心
いろいろな商品を比較して決めましたが、みんなで大家さんに決めたのは、元本の保全体制がしっかりしていると感じたからです。セミナーでは、具体的にどのような形で預け金が保護されるのかについて知ることができて、不安を解消した上で始められました。

利回りの良さが魅力です
運用がうまくいってさえいれば、元本が変動しないのは良いですね。この商品の魅力は、利回りの良さだと思います。リスクが大きくて大金を注ぎ込むのをためらってしまうような投資もいろいろありますが、こちらは出資金の返還も請求できるのが安心ポイントだと思います。

よくある質問と回答

「みんなで大家さん」でよくありがちな質問を、以下にまとめています。

Q.元本は保証されるのか

A.出資法によって元本保証商品は禁止されているため、「みんなで大家さん」も元本保証はしていません。ただし優先劣後システムを採用しているため、元本の下落率が20%以内であれば出資者の元本には影響が及ぶことはないそうです。HPを見る限りでは、過去に元本割れを起こした商品は一つも見当たりません。

Q.予想利回りは確定利回りと考えても良いのか

A.予想利回りは、あくまでも「予想」であり「確定」ではないです。ただし、元本と同様に分配金にも優先劣後システムを採用しているため、出資者の方は優先的に分配金を受け取る権利があるようです。過去、予想利回りを下回った商品はないとのことです。

Qどのようなリスクがあるのか

A.元本保証ではないので、予想利回りを下回る可能性がある点などが考えられます。

Q.投資するメリットを教えてほしい

A.私募ファンドでありながら1口100万円の少額から出資でき、銀行預金よりも利回りが高く、不動産の管理・運営などの手間が一切かからない点、優先劣後システムの採用などがメリットとして挙げられます。

Q.出資権利を譲渡することは可能か

A.可能なようです。営業者、または営業者以外の第三者に譲渡する形になります。

Q.運用期間は何年か

A.3年以内です。

Q.サブプライムローンの影響はあるのか

A.「みんなで大家さん」は信頼の高い物件を対象として運用しているので、サブプライムローンを組み込んだ証券化商品ではないそうです。

税金と確定申告について解説

「みんなで大家さん」の税金と確定申告について解説。税金はどのように分類され、確定申告は必要なのかを説明します。

・利益は雑所得になる

「みんなで大家さん」では、自分が投資した物件で得た利益をオーナーの人数分で割った金額が利益分配金として支払われます。利益分配金で得た収入は個人であれば、「雑所得」で総合課税扱いです。ただし法人を設立した場合には、損益計算の上での事業所得となりますので注意が必要です。

・源泉徴収について

自分の口座に振り込まれる時には20%の所得税分が源泉徴収されて振り込まれます。源泉分離課税としては扱われませんので、各オーナーが確定申告をする必要があることを覚えておきましょう。また、復興特別所得税も源泉徴収されていることも覚えておきましょう。

・確定申告でお金が還付される可能性も

「みんなで大家さん」の利益分配金を受け取ったオーナーも課税所得(収入から必要経費を差し引いた「所得」から、所得控除を差し引いた金額)が695万円以下であれば、確定申告によって収めた税金の一部が戻って来る可能性があります。
また、他の投資も行なっていて譲渡損失が出た場合は、確定申告によって譲渡損失の繰越控除を受けられます。翌年以降から3年間は譲渡所得との相殺ができますので、納めた税金が戻ってくる可能性があります。

・確定申告を行なわなくて良い場合も

年間の本業の所得が年間2,000万円以下の場合、雑所得が20万円以下は確定申告を行なう必要はありません。しかし雑所得が20万円を超えると、確定申告を行なう義務が発生します。そのため「みんなで大家さん」が3口(300万円)までなら、分配金が6%として年間に受け取る利益分配金は18万円となり、確定申告の義務は発生しません。確定申告を自分で行なうと本業を行なう会社との関係で色々と面倒という方は3口までの投資に抑えるのも良い方法です。

・確定申告はどのように行なうか

「みんなで大家さん」の営業所は所得税法に則り「支払調書」を税務署に提出しています。各オーナーには毎年1月に、営業所から「支払調書の控え」が送られてきます。それを利用して確定申告を行なう流れです。毎年2月の中旬から3月の中旬にかけて期間が設けられていて、2018年は2月16日(金)~3月15日(木)までです。税理士などにお願いするのも良いですが、現在は会計ソフトを使って簡単にインターネットで税金を納められるe-Taxを利用することもできます。わからないことは税務署でも教えてもらえますので自分で行なってみるのも良いでしょう。

募集口数が集まらなかった場合はどうなるか

募集口数が集まらなくても利益分配金に影響が出ないようになっています。具体的には運用に影響が出ないように、営業者が優先的に出資を行なっています。募集口数が満たなくても運用がスタートしないとか、運用が途中でストップしまうリスクは少ないのです。

みんなで大家さん」には会員制度がある

「みんなで大家さん」には会員制度があり、会員限定のサービスが受けられます。ランク分けされており、追加ボーナスを受け取ることができたり、レジャー施設やレストランでの優待を受けたりできます。ランクは以下のようになっています。

  • プラチナ会員(50口以上で、2回以上の出資)
    プレミアム特典に加え、様々なサービスが受けられます。
  • ゴールド会員(20口以上で、2回以上の出資)
    プレミアム特典、紹介特典、追加ボーナスなどが受けられます。
  • シルバー会員(10口以上で、2回以上の出資)
    紹介特典、追加ボーナスなどが受けられます。
  • ブロンズ会員(5口以上で、2回以上の出資)
    新商品の優先案内、追加ボーナスが受けられます。

「みんなで大家さん」の総評

以上、様々な噂を検証してみましたが、「みんなで大家さん」は2007年の運用開始以来、出資金の元本割れや想定利回りを下回ったことがない、安定した実績が特徴の投資商品だということが分かります。

当然、元本保証や利回りの保証をするものではありませんが、実績は評価できるものになっています。

過去に行政処分として60日間の一部業務停止命令を受けたという事実はありますが、その後も順調に運用が続いている様子から、当面の間は安心できるといえるでしょう。

きちんと想定通りの利回りで運用できていることを考えると、多くの投資詐欺商品とは違い、新規投資者の資金を配当に回しているわけではないことがわかりますね

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