「大損する」「難しい」というイメージのある商品先物取引について紹介しています。
今回、このサイトで紹介する投資商品の中でも、ダントツの歴史があるのが商品先物取引です。
現在の大阪堂島商品取引所の前身である大阪堂島米会所に、江戸幕府が米の先物取引を許可したのがはじまりと言われています。
取引を管轄するのは農林水産省と経済産業省で、私たちの生活にかかせない大豆や米、トウモロコシなどの農産物のほか、原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナなどの貴金属などが、その対象となります。
商品取引所は、東京商品取引所と大阪堂島商品取引所の2ヶ所。
仕組みとしては、上場している商品を将来の一定の時期に引き渡して決済の取引を約束するもので、変動する商品の価格をあらかじめ決めておくことで、そこで出た差額が利益や損失になる訳です。
例えば、4,000円で買うと約束したものが将来4,300円になっていれば300円の利益。4,000円を下回ってしまえば、その分が損失になります。
先物取引は市場の変動が読めないから難しいと思う人もいますが、最近では取引をサポートする業者が増えたことや、少額でも始められるようになったことで、そのハードルはかなり下がっています。
冒頭でも説明しましたが、商品先物取引きの対象商品というのは大豆やお米、ガソリンなど私たちの生活になくてはならないものです。価値が上がり、消費者が買いづらい価格になったとしても需要少なくなることはけしてありません。そのことから必ず売れる商品としての安定感があります。
この安定感を利用して市場で現在、対象商品がどのように価格変動しているのかを見極めさえすれば、確実に大儲けができるのです。
商品先物取引は「売り」「買い」の両方から取引ができるので、自由度が高いのです。
例えば商品が市場に出回る数が少なくなることが予想できると、商品価値が上がり値段も高くなります。そこで値段が上がる前の状態で買い注文し、上がり始めてから売ってしまえば買った時よりも商品価値があるので高く売ることができます。
反対に持っている商品の価格が落ちてしまうことが予想されたら素早く売ってしまい、価格が落ち始めたところで再び買ってしまえば、安く商品が購入でき利益が生まれます。
このようにどちらの立場からも攻めることができ、不利な時期というのがないのが魅力といえます。
商品先物取引のメリット方では、対象商品がどのように価格変動しているのかを見極めれば確実に大儲けできると話しましたが、この「価格変動を見極める」というのは非常に難しいのです。
たとえばみなさんが普段から乗っている車のガソリンは、価格が高くなったり安くなったり変動が激しいですよね?それはなぜでしょう?
ガソリンの原料となる石油は、採取しにくい時期とたくさん採取できる時期といった野菜や魚のような上下変動はなく、毎日決まった量採取できます。そのことから価格が変動するのには理由があるのです。それが中東情勢です。石油は主にアラブなどの中東で採掘され、全世界に輸出されます。
つまり、中東情勢が悪化してしまうと輸出制限をかけられ、石油の輸出量が少なくなってしまうので、ガソリンの価格が上昇してしまうのです。
しかし商品先物取引きのように未来の価値を予測して購入するシステムでは、日々変わっていく中東情勢に左右され、上下変動を見極めるのは素人では難しいのです。
商品先物取引は株と同じように元本保証がありません。さらに株よりタチが悪いのが、価格変動が自分の予想と相対してしまうと元本よりも大きい損失を抱えてしまうことも。
株では投資した企業が倒産さえしなければ価値はなくなりませんが、商品先物取引では元本が一発で消えてしまったら、新たな資金を追加投入して生き残るといった方法しかありません。
始めてすぐにコツを理解したおかげか、気付いたときにはかなりの利益を上げていました。原油価格を気にして海外のニュースや外国為替、株価もよく見る必要があります。